Webサービスの企画時に「集客」について考えていない企業での対応方法

2019年11月22日

Webサービスの企画時に「集客」について考えていない企業での対応方法
Webサービスの企画時に「集客」について考えていない企業での対応方法

「IT人材が少ないので、新規に部署を立ち上げて専門家を募集します」
的な求人をたまに見かけますが、専門性を認められ、喜び勇んでいざ入社してみると、スケジュール管理ソフトはおろか、メッセンジャーすら存在せず、Wifiのかわりに濃厚な加齢臭が飛んでいるような状況で、IT音痴の経営や現場相手に四苦八苦しているといった人はきっと多いと思います。

これまでの経験をもとに、いくつか対応方法を書いておきたいと思います。

1.社内に味方を作る

え、まずそれ?!と思うかもしれませんが、IT音痴の経営陣とその周辺に、

「コンテンツマーケを中心としたサイトSEOの実施によって、Webサイトを資産化していきましょう、それによるマーケティング的資産価値は…」

的な話をしても、たぶん、(゜д゜)ポカーンとされるだけか、その場では”知ったかちゃん”で分かったふりをされて、後で、「あいつは生意気だからポジションを外しちゃおう」なんて影で言われたりします。あ、はい、そうです、私もやられた経験ありですw

まず、話を聞いて共感してくれる仲間を増やしましょう。
一気に沢山の人を説得するのも避けた方が良いです。
まず、点を増やして線を繋げ、線を繋げて面を増やす、といったイメージでいきましょう。

できれば、社内で発言力があって、経営陣にも顔の利く、線の繋がりの多そうな人と、一回サシで飲みに行ってみましょう。
その際は、説得ではなく、相談もしくは、力を見込んでのお願いといった形をとって頼ります。
けっして、大上段からもの申してはいけません。
まず相手に共感します。まず、相手に共感して褒める。そしてそこから、ほら、便利でしょう?簡単でしょう?あなたとみんなの評価になりそうでしょう?って感じです。

一人を攻略できたら、その一人から更に紹介を得たり、話題にその人物をだしたりして、次へと繋げていきます。
興味、関心が、元々ある人達は、自分でも調べたり、勉強し始めます。
部署内、チーム内に、ムーブメントを起こして、それを徐々に広げていきます。
面がある程度広がったら、そこに経営陣を巻き込んでいきます。
経営陣の一人が共感してきたら、御神輿よろしくみんなでわっしょいします。他の経営陣も加わってきたら、そちらもわっしょいします。

私の場合、会社内の喫煙室は数カ所出入りして、何気ない情報からどんどん上の層に話を広げていきました。参加出来る飲み会も可能な限り参加して話をしていきます。
大事なのは、
「相手のプライドを傷つけないこと」
知らないことを恥じるような言い方にならないように細心の注意を払います。
知らないことは当たり前、プロがいるんだから今のうちにマスターしちゃえばお得でしょ?
くらいの感じです。

2.タスクフォースチーム(TFT)を作る

一つの孤立した部署で行うのではなく、色々な部署から参加してもらう、タスクフォースチームとしてプロジェクトを推進する形にします。
専属チームを作ってしまうと、他の部署は仲間はずれにされたと思い、攻撃してきます。
Web事業はそもそも、色々な部署と連携することが必要です。
色々な部署から人員をだしてもらえるように、話を進めましょう。

3.どの段階で理解できていないか見極める

特に収益源となる事業をしっかりもった企業さんの場合、既存事業で大きな利益を作り上げている自負があるため、本人達も気づいていないくらいのとてつもなく強固なプライドがあります。

そのプライド故か、よく知ったかぶりをします。
そのせいで、この人はどの辺りまで理解できているのかというのが、まったくわかりません。
色々と説明している中、鷹揚に頷いているので理解できているのかと思いきや、自然流入の意味すらわからなかった的な事は往々にしてあります。
ここでも重要なのは、相手のプライドを傷つけないこと。
既存事業のお話等を聞きながら共感して褒めた上で、色々と質問すると良いと思います。
それにはまず、既存事業をしっかりリサーチして、色々な質問を用意しておくこと。
相手も自分たちの行ってきた事業に興味関心を示されれば嬉しいはずです。まず、興味関心、共感です。

4.その人の身近にあるものに例えて説明

理解できていないポイントが分かったら、実際に存在するものでたとえて、説明します。
既存事業にたとえて説明できるとより理解が早いかと思います。

書店が集客を行えるのは、交通量のある道路に面していたり、商業施設に入っていたり等々、人が集まる場所にあるからですよね。
そして、書店の前を通る人が、書店に関心をもってくれるのは、例えば、CMや王様のブランチ的な番組で、なにか面白そうな書籍をが紹介されていたという記憶があるからだとも思うんですよ。
または、何か面白い物があるかもといった漠然とした期待感があるからです。
そういった期待感が書店の中へと脚を運ばせることに繋がります。
では、Webの場合はどうでしょう。まず、Webサイトを作っても、そこに至るまでの道がありませんよね。
では、人の多い通りはWeb上ではどこにあるかというと、一つはgoogleですよね。
人は何か探すとき検索することが一つの手段なので。
では、その検索画面にどのような形で表示されたら、人の流れがことらにくるかというと…
といった感じです。

以上、いくつかポイントを書かせてもらいました。
まだまだ、あったような気がしますが、思い出したら書きたいと思います。