Webサイトの集客方法・流入対策~第三回 コンテンツマーケティング(オウンドメディア)による集客~初心者のためのネットショップ(オンラインショップ)

2022年11月29日

新型コロナウイルスの影響で、飲食店をはじめとした方々が、ネットショップを始める機会も増えていると思います。
現在、ネットショップ(ネット通販)自体は、BASE等で機能や手数料にこだわらなければ、簡単に始めることが出来ると思います。
なのですが、ネットショップ(ネット通販)を作った後が問題で、できたばかりのWebサイトやネットショップは、そのままでは陸の孤島。放っておいても誰もお客さんは来てくれません。
集客について、すぐに始められるきっかけになるようポイントを押さえていきたいと思います。

Webサイトの集客方法・流入対策 第三回 コンテンツマーケティング(オウンドメディア)による集客~初心者のためのオンラインショップ(ネットショップ)

前回は、SNSを使用した集客について説明しました。

今回は、コンテンツマーケティング(オウンドメディア)した集客方法について説明していきたいと思います。

コンテンツマーケティング(オウンドメディア)とは?

簡単にいうと、自分たちでコンテンツを制作配信することで、対象となるユーザーの集客を行う手法のことです。
オウンドメディアとは、そのコンテンツを配信するメディアのこと。自分たちでメディアを制作、運営して集客を行います。

大きくは、ポータルサイトやニュースサイトといった大手企業が運営するメディアもあれば、中小規模の様々なメディアがあります。SNSもブログもメディアと言えばメディアですね。
あなたが広告を出稿すると、こういった集客力のあるメディア上で広告が掲載されて、あなたのWebサイトに送客を行います。

こういった、集客力のあるメディア自体を、自分たちでコンテンツを作って構成して、自分たちで集客してしまおうというのが、コンテンツマーケティングと呼ばれる手段です。今では多くの企業やお店などで行われています。
自分のところで扱っている商品やサービスに興味関心ありそうなユーザーを、独自のメディアで集めることになります。なので、マーケティングということばが入ります。

 

何故、コンテンツマーケティング(オウンドメディア)で集客する必要があるのか?

自分のオンラインショップ、ネットショップに人を集めるのでさえ大変なのに、なんで、メディアまで作る必要があるんだ?!

と思うかもしれませんが、商品だけが掲載されているオンラインショップ、ネットショップの場合、その商品に興味をもってもらって人しか集めることはできません。
商品に興味を持った段階で初めて、あなたのネットショップに来ることになります。
たいていの場合、あなたのショップで扱っている商品は知られていないですし、あなたのショップ自体の存在も知られていません。
ユーザーが商品を購入するまでの流れは、

認知 → 興味関心の発生 → 比較検討 → 購買意欲の発生 → 購入

です。
まず、認知の部分で対象となるユーザーに如何に幅広く、多くの母数に対してアプローチできるかが最初のタイミングでは重要です。

あなたの商品、ショップに対しての認知を広げるには、その商品に興味を持つユーザーが、他に興味関心を持つ情報やサービスを提供することで、幅広く人を集めることが可能になります。

 

コンテンツマーケティング(オウンドメディア)でどうやって集客するのか?

コンテンツマーケティング(オウンドメディア)でどのようにして人を集めるかというと、こちらも超簡単に言うと。

検索(SEO)

クチコミ

の二つです。

検索 → 数多く検索されるキーワードで上位に表示される

クチコミ → SNS等で話題となって、紹介される

となります。

検索上位に表示される手法をSEOと言います。
今は沢山の業者もありますし、そういった業者が書いている沢山の情報コンテンツがあります。
ただ、こいつをゼロから素人が始めようとすると、時間も金もかかります。
なので、この記事では一旦無視しますw

もし興味のある人は、SEOで検索してみて下さい。
たぶん、色々な情報ややり方が出てくるので、始めは自分でも出来そうな気分になりますが、最終的には挫折して、業者に頼ることになります。
なんでかというと、そういう仕組みになっているからです。
あなたが「SEO」で検索をした瞬間に、手ぐすねを引いている沢山の業者達の標的になります。
なので、「SEO」で検索して情報を見るときは、そんな気分で読んでみて下さい。
優秀な業者もいれば、詐欺みたいな連中も数多く存在します。難しい言葉を分かりやすく説明して優しげに見せておいて、裏では大金をせしめようとしていますw
騙されるかどうかは、自分の覚悟次第です。
最後まで自分で研究理解して、トライ&エラーをくり返して自分のものとして、努力と積み上げでやり遂げる気持ちを持ち続けられるかどうかです。それが揺らいだときに、お金を取られるか、騙されます。

 

コンテンツマーケティング(オウンドメディア)の重要なポイント

一言で言います。

対象とするユーザーが欲している情報やサービスを提供すること

これだけだと思います。
細かなテクニックについては、後から調べて後追いで付け足していきましょう。
まず、あなたの商品やショップで集めたい人=購入してくれそうな人が求めている物は何かを考えます。

例えば、あなたのリアル店舗が、西麻布にある美味しい料理と日本酒を楽しめる、隠れ家的で少しオシャレで、大人な雰囲気の上質な空間を味わえるバー風の居酒屋だったとします。
そこで、最後の締めに出している、へぎそばと自慢の出汁セットをネットショップで販売するとしましょう。

そういったユーザーが興味を持つことはなんでしょうか?
現在、2020年5月9日、コロナまっただ中です。
普段は、麻布、六本木、界隈で、美味しいものを食べている人達は、外に飲みに行けず、家でも楽しめないかなと考えているはずです。
家でZOOM飲みをしたり、テイクアウトを買ってきてちょっとオシャレに家飲みして、それをブログに上げたりしていると思います。
そこで、

スーパーのお刺身でもお店の様に美味しくなる家飲みちょっとしたコツ
冷凍の焼き鳥が名店の味に?!一工夫で断然美味しくなるTips
(お店の名前)が厳選するお勧め日本酒
(お店の名前)が厳選するお勧めテイクアウト

ここまで考えたら、こういった情報をどうやって検索するか、想像してみます。

宅 飲み おつまみ
家 飲み おつまみ
家 飲み レシピ

といった感じです。
紹介するレシピ等の中に、このキーワードを入れ込んでおきます。
こつは、代名詞、指示語を使わないこと。
なるべく、狙ったキーワードをそのまま文章に書き込みます。
キーワードがどの程度検索されているか調べるには、googleのキーワードプランナーというツールがあります。

google広告に登録すると誰でも無料で利用できます。

google広告
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

右上にあるツールと設定→プランニング→キーワードプランナーにあります。

googleキーワードプランナー

 

どこでもいいからとにかく始めてみる

自分でサイトをゼロから立ち上げてとなると時間もお金もかかります。
なので、第一ステップは、既存のブログサービスなどを利用してしまいましょう。

アメブロ
ライブドアブログ
はてな

等々、色々あります。
なるべく、自分のお店が対象とするユーザーが利用していそうなサービスを利用すると良いと思います。
そこで、すぐに記事を書いていきましょう。
思いついたらスグ実行。
細かい事は後から、色々調べて直していけば良いのです。
Webは後から何度でも修正、追加ができるのが、最大のメリットの一つ。
失敗してもスグにやり直しがききます。
とにかく記事を書いてみる、そして、どこでもいいのでブログに載せてしまいましょう。
そこがスタート地点です。そこから磨き上げていきましょう。
自分で始めたら、他のSEO業者達が小出しにしている情報を検索してチェックして実践してみる。うまくいかなくても気にしないで、トライ&エラーを繰り返してみましょう。
それを繰り返していくことで、力がついていきます。

 

参考サイトをご紹介

コンテンツマーケティング(オウンドメディア)で成功しているサイトを紹介します。
どのように情報を配信して、自分たちの商品やサービスの訴求に繋げているかを見てみて下さい。

北欧、暮らしの道具展

見ているだけで楽しいサイト。こういう物が好きな人の気持ちを良く理解していると思います。暇な時間にちらっと見て良い物があれば購入検討してしまいます。
商品とこういう商品が好きな人達に画像と文字で楽しませる工夫が上手。
商品の紹介も自然であつかましくないので見ていて気持良いサイトです。
https://hokuohkurashi.com/

Lidea(LION)

王道のコンテンツマーケティングといった感じですね。
LIONの企業ブランドに対して、ユーザーがどういった情報を求めているかをしっかり把握して、情報配信しています。商品と情報の絶妙なからみがすばらしい。あつかましくないし、いやみがない。
自然と情報を読んで、その上で、LIONの製品にも興味関心が好意的に抱ける仕組みが素晴らしい。
https://lidea.today/

鈴廣ブログ

かまぼこ屋さん。かまぼこにからめて、美味しい切り方とか、余った場合の使い方とか、レシピ情報を提供しています。
伊達巻きの歴史とか、自分たちの商品に纏わる情報を配信しています。
ある意味、潔い感じ。狙ってキーワードを取りに行ったりせず、自分たちの商品やブランドの立ち位置からぶれていないのが素晴らしい。

https://ec.kamaboko.com/shop/

土屋鞄製造所

コンテンツマーケティングというと必ず紹介されるサイト。
革製品好きの人達の心をつかむ記事やインタビュー。
商品自体の制作工程をひもとくこと自体が、対象ユーザーにとってのコンテンツになっている。
ということは、やはり商品がしっかりしていることが重要って事。
商品に魅力があれば、その魅力を紐解いていくことで、それ自体が、人を楽しませるコンテンツになるんだなと。
コンテンツマーケティング初期にそれを始めた土屋鞄はやっぱりすごいなとあらためて思う今日この頃。
自転車で行ける、目黒通りに近い、自由が丘店にまた行きたくなります。
https://tsuchiya-kaban.jp/

りんごちゃんの「おけいこらぼ」

学研の幼児ワーク編集部が立ち上げたオウンドメディア。
手前味噌で申し訳ないですが、在職中に私の方で立ち上げを指揮させていただきました。
立ち上げ半年で、毎月三〇〇万円程度の広告予算に匹敵する集客が可能になりました。
ここの編集部の人達は、幼児ワークという幼児向けのドリルをしっかりと物作りしています。
それが一番重要だったりします。
その物作りのエッセンスを紐解いてコンテンツにしていくことを意識してディレクションしていました。
もちろん、ミエルカ等のSEOツールも導入しましたが、やはり、大事なのは、記事を作る人達が如何にユーザーに寄り添えるか?って事だと思います。
そういう記事が人を集めることをあらためて認識したサイトです。
https://youjiokeiko.gakken.jp/

 

最強なのは、暇な時間に直接見てもらえるWebサイト

SEOとかSNSのクチコミとかも重要ですが、最終的に一番強いサイトは、直接来てもらえるサイトです。

暇な時間があったら見に行く
一日一回必ずチェックする
気持ちが沈んだとき見ると楽しい気分なる
見ると必ず勉強になる
等々

そういったユーザーの気持ちをつかんで、生活の一部になっているサイトが一番強いです。
昔、任天堂の社長の岩田さんが、Wiiにテレビのリモコン機能を付けた理由として、

お茶の間の一部になることで、Wiiの利用機会を少しでも増やしたい

といったことを仰っていました。
ようは、Wiiのゲームもテレビのチャンネルの延長線上にあって、選択肢の一つにさせてもらうということですね。
ユーザーに寄り添って、生活の一部になるWebサイトを目指すと良いと思います。