初心者のための、Web/アプリ事業企画と計画の作り方1 ー 事業の計算式
事業計画を作る際に、一体どこから初めたら良いかわからない人も多いと思います。
事業計画を作る際は、基本となる事業シミュレーション用の計算式が必要になります。
自分の事業企画がどのような計算式で成り立っているか、明確化しておくことが必要です。
事業計画を作る際に必要な計算式とは?
現在の経営者や事業部長クラスのマネージャーでも、意外とこの計算式を把握している人は少なく、ともすればかなりどんぶり勘定な事業計画を作成している人もいます。
とある企業さんのWebサービス立ち上げのプロジェクトマネージャーとして採用された時の話です。事業のコンセプトと開発ベンダーさんだけ決まっている状態で、あとは私の方で引き継いだことがあります。(丸投げされたという言い方もありますが)
コンセプトばかりが書かれている企画書の制作と、有名ベンダーさんとの契約を決めただけで、既に1年以上の時間を使用していました。
入社してみてわかったのですが、その会社は色々な課題点を抱えていました。
一部を書き出しますと、
- 精度の高い事業シミュレーションを準備できない
- マーケティングから商品サービスを作り出すノウハウがない
- アイディアから商品サービスを作り出すノウハウがない
- 商品サービスを具体的な仕様、設計に落とし込むことができない
課題点としては、上記のことが主に上げられました。
今回は、
1.精度の高い事業シミュレーションを準備できない
について解説してみたいと思います。
下記に紹介する計算式は、より現実に近く検証性能の高い、事業計画シミュレーションを作るために必要になってきます。
2.以降を進める前に、ある程度この計算式について理解と把握を行って進めるのと、そうでないのとでは、事業の成功精度がかなり差が出てきます。
事業計画シミュレーションを作っておくと自分たちの計画やアイディアを仮の数値としてシミュレーションに入れ込むことができるので、各施策の事業全体への影響を把握することが可能になります。
事業計画シミュレーションに必要な、基本的な計算式
Webサイト内で登録、課金を行うことで収益を上げるサービスを例に取って話をします。
下記が、基本的な計算式になります。
流入数 × 登録率 × 購入率 × 客単価 = 売上
これが全てのシミュレーションの基本になります。
この各数値項目については、それぞれ個別に算出する方法があります。
事業の態様に合わせて個々の数値、率について基本となる単価や率から計算を行っていきます。
次回から、各個別数値について解説して行きたいと思います。
次回は、「流入数」について説明します。