Webサービスの企画時に「集客」について考えていない老舗企業さんが多い理由1
特に多いのが、戦後数十年の老舗企業さんで、大黒柱となるリアル事業をしっかりもっている会社さん。
私が良く、コンサルとしての相談や、事業立ち上げ、リニューアル時に参画させていただく際、一部上場の老舗企業さんに多いのが、
ITの知見のある人が社内におらず、
Webサイトが悪くうまくいっていないので、なんとかして欲しい
といった相談です。
何が悪いのか、なんで「うまくいっていない」かには、色々な理由がありますが、その一つに挙げられるのが、
事業の企画当初からWebサイトへの集客について考えていない
ことが一つの原因です。
IT関連の事業の立ち上げや運用を行って、何度か収益化を経験していれば、
集客
がどれくらい重要か分かるかと思います。
また既存の事業においても、自社の製品サービスを知ってもらうためには、顧客接点を作り出す必要があります。
Webサイトも同じように考えれば、顧客接点を作り出すための、「集客」が必要になると考えるのが普通かなと思うのですが、日本の老舗経営陣の多くは、仕組みを理解していない、または、勘違いしている方が多い気がします。というか、多いですねw
ネット上にWebサイトを立ち上げれば、自然と人が集まってくると考えている
一番多いのが、Web上にサイトを立ち上げてしまえば、後は自然と人が集まってくると考えています。
お話しをしていると、こういう考えにいたっている原因は、
1.Webの仕組みそのものを理解していない
Webは利用者が多いサービスなので、これまでリアルで需要のある商材を提供すれば自ずと人が集まってくると考えています。
Web上で人が、どのように動いているか、検索、SNS、広告等々から、どのようなアクションで流入してくるか、人の流れ、仕組みを理解していないため、Webというなんか良くわからないけど多くの人が使用しているサービスに商品やサービスをおけば人が集まってくると考えるようです。
実際にスマホなどで他社のサービスを利用してれば分かるかと思いますが、多くの老舗経営者の方は、あまり意識をせず利用しているか、もしくは、積極的に利用をしていないようです。
2.既存事業の仕組みを理解していない
実際にあった話なので、詳しくは後述します。
既存の商品やサービスが、どのように認知され、購買意欲を創出して、販売できているかが理解できていないことが原因です。
そんなことあるわけないだろうと思うのですが、実際にあるから驚きです。
簡単に話すと、先代や、先の経営陣と現場が、血の滲むような努力で築き上げた流通網等を、そのまま継承して利用しているため、自分たちの商品やサービスがどのような形で顧客に接点を持ち、認知されといった流れになっているか、わかっていないようです。
信じられない話ですが、こういった経営陣が日本をダメにしていると思います。
次回は、私が遭遇した事例をお話しします。