テレハラ・リモハラに注意!-テレワーク ハラスメント、リモートワーク ハラスメントになっていませんか?

2022年11月28日

テレワークハラスメント、リモートワークハラスメント(リモハラ・テレハラ)が急増中?!

テレワークハラスメント(テレハラ)、リモートワークハラスメント(リモハラ)が急増中?

コロナウィルスによる、緊急事態宣言を受けて、テレワーク、リモートワークが急増していると思います。

私も全ての仕事が、VPN、VDIをかませたテレワーク、リモートワークとなってしまい、会議は全て、googleハングアウトmeet、Microsoft teams、ZOOM、Slack等を使用したオンラインミーティングになっています。

通勤の手間が省ける

オフィスに常駐する必要ない

という点では一見良いかもしれませんが、プライベートと仕事の区分けが難しく、けっこうなストレスを感じているのは私だけでしょうか?

知り合いや友人、前職の後輩達など、色々な人に話を聞いてみると、ビデオ会議、テレワーク、リモートワーク化による様々な弊害、「ビデオ会議ハラスメント・テレワークハラスメント(テレハラ)・リモートワークハラスメント(リモハラ)」が出てきているようです。

例を挙げると、

「上司からいつでもSlackに繋いでおけと言われており非常にストレス」

「常にパソコンの前にいるかチェックされていて、チャット等で定期的に話しかけられる」

「残業しているか確認するため、遅くにオンラインミーティングを入れてくる」

「自分では勤務終了や休憩と思っていても、チャット等で突然呼び出される」

「ビデオ会議(テレワーク、リモートワーク)を利用した会議中、子どもうるさいと上司に嫌みを言われた」

「ビデオ会議(テレワーク、リモートワーク)を利用した会議の間、子どもや家族に静かにしてもらう必要がある」

「自宅の接続環境、回線速度が悪いことで、上司や同僚に嫌みを言われた」

「回線が途切れて聞き取れなかったので聞き返すとイライラされてしまい、聞き返せない」

「子どもが家にいるため仕事に集中できる時間が少なく断続的。しかし、普段と同じ成果を毎日求められる」

「家族の世話などが発生して、仕事やミーティングが中断したとき、嫌な顔される」

「上司や同僚から、子どもがうるさいから黙らせろと言われる」

「後で妻が料理をしている音がうるさいと言われる」

「すぐにビデオ会議に繋げ!こちらの自宅の都合も考えずにビデオチャットを強要される」

等々、

相手の状況を想像できない、リアルオフィスでのやり方をそのまま持ち込む、テレワーク、リモートワークを良いことにした悪意のある行為による、色々なテレワークハラスメント、リモートワークハラスメントが発生しているようです。

また、テレハラ、リモハラで困るところが、ハラスメントを行っている当人はまったく気がついていないという事が多いことにあります。
自分が、テレハラ、リモハラを行っていないか、確認してみることが必要です。

同じ環境を共有する職場と、人それぞれに違うテレワーク、リモートワークの自宅環境

自宅というプライベート空間は、仕事のみを専用で行うオフィスとは違います。

また、環境自体も人それぞれ。快適は接続環境、マイクやカメラ、スピーカー等があり、仕事に集中できる自分の部屋がある人もいれば、子ども達のいるリビングでノートパソコンで仕事をしている人もいます。

リモートワーク、テレワークは、

オフィスのように、プライベートと切り離された、仕事の専用の場所を、皆で共有して仕事している状態とは、まったく違った、プライベートな自宅で仕事をする

ことです。

普段、みんなで一緒に仕事をしているオフィスとは違うということを、まったく失念したまま、または、強引に無視して仕事を進めようとする、マネージャークラスを始めとした人達の、配慮のない考え方が、リモハラ、テレハラに繋がっていると思います。

 

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みんなが同じ環境で仕事をしているわけではないことを意識して考える

 人それぞれに違った環境にある自宅で仕事をしている

ということについて、まず、みんなで意識をもって取り組んでいく必要があります。

自宅というプライベート空間は、仕事のみを専門で行うオフィスとは違います。

 オフィスのように同じ環境を共有して仕事をしていない

 人それぞれに違う環境で仕事をしている

ということを、まず全員がしっかりと意識する必要があると思います。
そこから、人それぞれの状況や環境に対して、みんなで配慮して仕事を進めていく必要があります。
オフィスで仕事をするのと同じように、仕事をさせることは、テレハラ・リモハラ(テレワークハラスメント、リモートワークハラスメント)に繋がりやすいので注意が必要です。

 

プライベート空間と擬似的な職場が常に繋がっている状態にあることに配慮が必要

テレワーク、リモートワークを使用して、自宅というプライベート空間で仕事をすることは、プライベート空間と擬似的な職場が常に繋がっている状態になります。オフィスから出て帰宅することで一区切り付けられる状態とは、根本的に違っています。いつまでも、職場の人達と繋がっていることは、非常なストレスになります。

仕事が終わったらお互いに一区切り付けられる環境にすることが大事です。

「今日はこれで勤務終了にします」と宣言をして、その後は一切、テレワーク、リモートワークに繋がないで良い環境

を、マネジメント側も従業員側も意識して作り出せる環境作りが必要です。

残業問題もありますので、まずは、マネジメント側からしっかりと意識をして、行っていく必要があります。

 

テレワーク、リモートワークを拒否する経営とマネジメント

2020/04/23に追記

新型コロナウイルスによって世界的な危機に陥っているこの状況にもかかわらず、積極的にテレワーク、リモートワークの導入、利用を行わない、経営陣、マネジメント層についても、話題に上がっています。

出社をしないと仕事が出来ないような職種については仕方ないと思います。

しかし、明らかに、テレワーク、リモートワークで行える仕事に関しても、

「出社は推奨しないが、出社するのは自由。テレワーク、リモートワークは原則禁止」

「正社員はテレワーク、リモートワークを許可。派遣社員等、非正規は禁止」

「テレワーク、リモートワークを希望したら、だったら有給をとれと言われた」

「テレワーク、リモートワークだと管理ができないので禁止」

「テレワーク、リモートワークは基本禁止」

といった、テレワーク、リモートワークを受け付けず、拒否する状況が数多く発生しています。

こういった根拠のない、テレワーク拒否、リモートワーク拒否も、テレワーク ハラスメント、リモートワーク ハラスメントにあたります。

元々、IT関連のリテラシーが低く、テレワーク、リモートワークに関して知見がなく、興味関心がないという人に多いようです。

正直、人類的な危機を回避するために、現在、テレワーク、リモートワークに極的な経営陣、マネジメント層には、積極的に関心をもって取り組んでもらいたいと思います。
在宅勤務自体は、これからますます導入が進み、一般化すると思います。
この状況を逆にノウハウを蓄積するチャンスととらえて、柔軟に対応していくことで、新たな効率化、経費削減のきっかけを得ることが出来ると思います。

例えば、”オフィスのいらない会社”を考えてみれば、自ずとどのようなメリットが自分の会社にもたらされるかは明白です。
こういうときだからこそ未来を見据えた、柔軟な対応と発想が必要だと思います。

 

月曜日だけ出社してみんなで朝礼?出社強制というテレハラ、リモハラ

2020/04/28に追記

普段はテレワーク、リモートワークを利用して在宅勤務を実施している企業でも、週に一度だけ出社を強制する企業もあります。

行っている内容を聞いてみると、

「みんなで朝礼」

「業務報告、共有」

「オンラインだと伝わりにくいので、対面ミーティング」

「紙でしか行えない業務」

「署名、捺印業務」

特に、月曜日に多いらしく、月曜日の外出率の上昇が懸念されています。

正直、週に1回、みんなで集まって朝礼を実施することに、どんな目的、または、効果があるのでしょうか?(やりたければ社長と部長の二人でやればいいのにと言っていた人もいましたw)
また、せっかく普段はテレワーク、リモートワークを使用したミーティングでコミュニケーションロスを防ぐ工夫を行い、みんなで頑張っているのに、週に一度、対面ミーティングを行って、感染リスクを高める必要があるのでしょうか?

出社しないと行えない業務は仕方ないかもしれません。
しかし、出社しないで出来るようにする工夫は他にないでしょうか?
現在は、ペーパーレス、オンラインでの署名捺印を行える各種サービスが存在します。

普段、みんなで在宅勤務で頑張っても、週に一度の出社で感染を広げるリスクが高まります。

経営陣やマネジメント層は、週に一度の出社強制という、リモートワーク ハラスメント、テレワーク ハラスメントを行うことで、自社が感染を広める原因になるという、信用を根底から覆すようなリスクを回避するために、積極的に、全力で、テレワーク、リモートワークの推進を行うことが、企業の将来に繋がると思います。

 

専用ツールでテレワーク中のパソコンを常に監視

最近では、テレワーク・リモートワーク中のパソコンを上司が常に監視している、いわゆる、のぞき見状態にできるツールも導入されているところもあります。
さぼっているかどうか常にチェックをしている状態です。
こうなってしまうと、テレハラ、リモハラ以前に、もはやストーカーとあまり変わらない状態と言えます。
パソコンは会社の物であるとしても、仕事をしている場所はプライベートな物が多い自宅も多いはず。
カメラ等をハッキングへと監視がエスカレートする場合もあり、刑法の構成要件に該当する場合も多いと考えられます。

大切なのは経過ではなく結果を評価できる体制

サボっているか常に監視することは社内でも難しいと思います。
机に座りパソコンの前にいれば、仕事をしていることになるという発想が原因です。
仕事の経過ではなく、正しく結果を評価できるような、評価のやり方、制度の導入によって、仕事のぶりを問わず、結果を評価することが可能になります。

単なる厳密な成果主義の導入ではなく、仕事のフロー、制度を含めた導入が必要になってきます。
厳密な成果主義になってしまう場合、また違ったハラスメントが発生する可能性があります。

深刻な事態になる前に相談しましょう

リモートワーク、テレワークを使用したハラスメントはもとより、普段からハラスメントに遭遇している人は、一度公的機関、専門機関に相談することをお勧めします。

相談だけで何も解決しないと思われるかもしれませんが、意外な解決の糸口に繋がる場合があります。

会社という限られたコミュニティの中で行われ、給与という生活を支える手段の要となっているため、なかなか周りに相談出来ないと思いますが、ハラスメントを行っている人は故意であれ無意識であれ、他人の人権や精神を傷つける行為に行っています。

我慢をしないでまず相談してみましょう。

厚生労働省委託事業ハラスメント悩み相談室
https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/

職場のハラスメントに関連する相談機関一覧
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/inquiry-counter

(2020年5月25日追記)

 

リモートワーク・テレワークは始まったばかり。みんなでノウハウを蓄積して共有しよう

今回のコロナウィルス対策の対応として、突然みんなで、リモートワーク・テレワークに対応しています。経験もノウハウもないため、対応方法がすぐに見つからないことも多いと思います。

不謹慎かもしれませんが、今回は、オフィスを利用しないで、テレワーク、リモートワークを使用して仕事をすることの、経験や知識、ノウハウを貯められるチャンスだと思うと良いと思います。
またそれを共有することで、会社の仕事を家でも快適に出来るといった新たな仕事のやり方を見つけられると思います。

私も、PMOやコンサルティングとして各社さんとオンラインミーティングを行う中で、いくつかのノウハウを得たので、別の記事で書いていきたいと思います。

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