Web、アプリ事業企画・計画の作り方3 ー 登録率を計算しよう
前回「Web、アプリ事業企画・計画の作り方2 ー 流入数を計算しよう」
の続きです。
事業計画シミュレーションを作る際の、基本的な計算式、
流入数 × 登録率 × 購入率 × 客単価 = 売上
の登録率と登録単価の算出方法です。
登録率の発生
登録を行わないと利用できないWebサービスの場合は、ユーザーが登録してくれる率が発生してしまします。アプリストアからダウンロードしないと利用できない場合はダウンロード率ですね。
登録率には、
- 商品サービス本来の訴求力
- 登録後のメリット
- 登録フォームの設計
- 登録内容
等々、色々な要因に起因します。
Webサービスの場合は、新しく、名前や住所、クレジットカードの情報の登録をする必要があります。
余談ですが、アプリの場合はダウンロードするだけで後は、Apple、googleの課金を利用するので、自ずと購入数は高くなります。
Webで課金を行う際はどうしても必要になりますが、現在はソーシャルログインや、ほとんどの人が登録している、アマゾン、楽天等の課金システムを利用することも可能なので、登録障壁を限りなく小さくして、登録率を上げることができます。
あくまで自社のサービスでの登録とユーザーの囲い込みにこだわる経営者もいますが、”ユーザーの囲い込み”自体、手法や考え方が大分変化しており、わざわざ自社で囲い込まむリスクをとらなくても補法が存在することを理解すべきですね。
登録率ですが、
- 競合他社の状況
- 以前の実績・経験からの数値
等、から推定して算出します。
(例)
登録率 = 登録数 ÷ 流入数
流入数 = 40万人
登録数 = 2万人
2万人 ÷ 40万人 = 0,05
登録率は、5%
になります。
競合や以前のデータから推定することも大事ですが、シミュレーション自体は最終的には目標になるので、現実に即した形でシミュレーションを行った上で、その登録率に達成するにはどういった施策が必要かを考えていきます。
それでは、ここで、1登録辺りにかかる単価を、前回の流入単価をベースに計算してみましょう。
流入単価 = 100円
登録率 = 10%
1人を流入すると、0.1人が登録
することになります。
1人が登録するには、
100円 ÷ 0.1人 = 1,000円
登録単価は1,000円になります。
別の計算方法も行ってみましょう。
毎月、1万人の登録者がいないと利益がでないと仮定します。
登録率は10%を見込んでいるので、必要な流入数は、
1万人 ÷ 10% = 10万人
1流入辺り100円かかるので、
100円 × 10万人 =1,000万円
必要登録者数が10万人なので、
1,000万円 ÷ 10万人 = 1,000円
1登録辺りの単価は、
1,000円
になりますね。
1登録に1,000円かかると言うことは、
購入率が仮に10%とした場合
1人が購入するまでの登録単価は10,000円
になります。
登録率が20%になれば、5,000円
40%になれば、2,500円
になります。
流入単価を低く抑える
登録率を増加させる
以上のためには、
どのような商品サービス、施策が必要なのか
どの程度の単価や率が事業に最適なのか
を検討していく必要があります。
次回は、購入率になります。
これまでの計算式を組み合わせるて、Excelやスプレッドシートに組み込むことで、事業計画シミュレーションを作ることができます。
最終的には、そこまでいってみたいと思います。